紙と電子書籍の中に書かれている情報は同じだ

 こないだ友人とたわいない話をしていたときに紙と電子書籍の話になった。そのときは残念なことに考え方が違うといって終わってしまい、もやもやしたままなのでブログの記事に。あまりこういった話は得意ではないのだけれど。

 友人との会話のときに言ったのが「中に書かれている情報は同じだ」ということ。
 普段、紙と電子書籍の話題になるとき電子書籍寄りで話してしまう。べつに紙媒体が嫌いでもない、むしろ紙は紙でいいと思ってる。ただ、紙の良さというのが言語化できなく、言語化された電子書籍の良いに負けてしまって電子書籍のほうが良いという主張になってしまう。反論して欲しいというのが本音だったりする。

 よく聞く紙の良い点・電子書籍の悪い点は個人的な好みや特殊な環境、デバイスの問題であって紙や電子書籍自体の問題とずれていると思う。

たとえば
・紙のほうが覚える、紙の質感が良い(習慣や、今までの経験の問題)
・書き込める(プログラムの問題、書き込めるアプリケーションを使えばいい)
・目が疲れない(ディスプレイの問題。将来的には疲れにくいディスプレイが出てくる可能性は十分にある)
・電池が必要ない(最近では充電できる場所があちこちにあるし、バッテリー自体も大容量化し始めている)
・超長期間に及ぶ保存が可能(環境がかなり限定されるうえ、コピーに手間がかかる。超長期に耐えられる電子デバイスは特に思い当たらないが、電子書籍ならコピーが容易なため簡単にバックアップが出来る)

一番によく言われる紙のほうが覚える、紙の質感が良いというメリットは感情的・経験的であって、人によって違うし将来もそう思えるかはわからない。自分は紙が好きだから紙はいいものだ、と言ってるのと変わらない。その点、電子書籍は軽い・場所をとらない・文章検索が出来る・ネットがあればどこでも買える、などこれらの実質的なメリットはどんなに経っても普遍だ。

 もし、紙に触れることの無いデジタルネイティブが現れた時これらのメリットはメリットでなくなる。そのとき、自分は彼らに紙の良さを伝えたい。彼らが紙の書籍を残そうとしなければ将来紙はなくなってしまう、だからこそ、明確な理由とともに残り続けて欲しいと思ってる。